こんにちは、レガデンタルクリニック院長の仲山です。

今回、歯磨きの方法について、YouTubeに動画をアップ致しました。なかなか文章や写真では伝わりづらい部分などをここで知って実践して頂ければ幸いです。

今後もYouTubeにさまざまなケア動画をアップしていきます。どうぞお付き合い頂ければと思います。

書き起こしはこちら

みなさんこんにちは。『あなたがこれまでで経験する最高の歯ブラシの仕方』という題で動画を投稿させていただいております。

お前は誰かとおっしゃる方もおられると思います。なので、簡単に私の経歴をご紹介させていただきます。

レガデンタルクリニックの院長・歯科医師の仲山尚男といいます。大学を卒業した後、レガデンタルクリニックを開業してかれこれ約30年近くになります。

歯磨きで陥りがちなポイントとは

磨いているけど実は肝心なところが全然磨けていない。そこがポイントなんですね。だから知らないあいだに口臭が強くなるとか、あるいは出血して歯茎が腫れやすい、あるいは歯がグラグラになる、歯だけでなく体全体に悪い影響を及ぼすことがわかっています。

歯ブラシのゴールというのは、歯と歯茎の境目のプラークとバイオフィルムをしっかりと取ることだよと、それがわかっていただければいいですね。

ここにお示しします写真のように、この方はちょっと歯並びが悪いんですけど、悪いところの歯を拡大してご覧に入れると、歯と歯茎の境目のところが白っぽくなっていて、黄色っぽく見える部分もあります。

それが全部、デンタルプラークとバイオフィルムでできています。歯と歯茎のキワの部分に、ネバネバの物質として存在します。

表だけでなく、裏側も歯ですし、歯と歯の間も歯なんですね。その全部を綺麗にしないと駄目なんです。それでめんどくさいんですね。

歯ブラシのどこを使って歯のどこに当てるのか。それを皆さんに意識していただきたいです。

歯茎磨きのつもりで、キワを磨く

ポイントは、歯磨きのつもりではなくて、歯茎磨きのつもりで、キワを磨いていただくのがポイントになります。

歯があって、歯と歯茎の境目に丸いポツポツがあります。これがプラークだと思って見てください。

歯の全体が汚れていて、歯の表面もバイオフィルムに覆われています。特に歯と歯茎のキワにプラークがいっぱい溜まっている状態です。歯磨きという言葉にだまされて、歯に当てるだけと思っている方が多いんですね。

これだとそこに書いてあるキワの所が、本当の意味で歯磨きをしたことにならないんです。

それに対して、ちょっとわかりやすくするために毛先を赤く書いてありますが、ここのところですね。ギリギリ、キワのところまで当てる。それがとても重要なんです。

ギリギリ当てるのは面倒だから、歯茎にもオーバーして一緒にゴシゴシこすっちゃおうと、一生懸命磨くあまり、歯磨きをするのに歯茎のほうまで一生懸命こすってしまうと、歯茎が退縮してしまう原因になったりする。なので、ふつうの歯ブラシでこれはやってはいけないですね。

ところがこういう磨き方のほうが面倒くさくなくていいですよね。キワを磨けとというものだから、キワを磨くわけですけど、そういうところに当てるコンセプトの歯ブラシっていうのがあとで出てきます。なので、それを簡単にご紹介します。

歯ブラシは毛の本数が多いものを

先端が極細ではなくて全体が極細の毛でできてて、通常ですとだいたい700本ぐらいの植毛なんですが、これは外国製で、なんと5460本。すごいですね。

歯茎に当たっても基本的に痛くないですね。そういうコンセプトで作られています。

やわらかいです。これはスウェーデンのメーカーのですけど、ビロードのような触りごこちです。これは国産のですけど、固くなくて柔らかいタイプです。

みなさんそれぞれ、いろいろな歯ブラシを持ってらっしゃいます。なので、どういうふうにこれを使いわければいいかという話なんですけど、自分の性格とその日の気分で歯ブラシを使い分けるのが一番です。

みなさん歯磨きをするとき、意識がはっきりしている人はそう多くないと思うんですね。

例えばお子さんだと、夜眠いけど、「歯を磨いて寝なさいよ」と。

また、サラリーマンの方でお酒を飲んで帰ってきて、もうちょっと寝ちゃおうかなって思ってる時、だいたい面倒ですね。そういうときは歯ブラシするのイヤですよね。

あとは、歯がグラグラで、やっぱり一生懸命当てると、ちょっとどういうふうに当てたらいいかなぁと不安に思っている。

そんな方も、歯も歯茎も、両方めがけて、口の中ゴシゴシこすってもらう。ようするに毛先全体が極細で、高密度のタイプがおすすめなんです。

 

こういうふうに使ってくださいよっていうコンセプトで、この歯ブラシが開発されています。

 

一般的な歯ブラシでやると、歯茎が擦過傷になり注意

誤解していただきたくないのは、普通のタイプの歯ブラシでこれを絶対やっちゃいけません。このやり方ができるのはこのタイプだけなんです。

当てるところをどこか気にしない、だけどキワをちゃんと磨かなきゃいけないと思っているとき、これでゴシゴシ、ゴシゴシこすります。これで歯と歯茎両方を当てて、ゴシゴシ、ゴシゴシこすってください。

こんなに歯茎の方まではみ出て普通の歯ブラシでやると、歯茎が擦過傷になっちゃう。なので、普通の歯ブラシでは、こういう磨き方はおすすめしません。

歯磨きの時間がしっかりとれる、意識がはっきりしていて、ちゃんと磨こうと思っている方は、どういうふうに磨いたらいいか。

こんな感じで、ギリギリ、歯と歯茎のキワに当たっているのを確認して磨いていただきます。もっと言うと、歯茎の隙間をめがけて小刻みに、できればそれ専用に開発されているいわゆる2列植毛のものを使っていただいても結構ですし、毛先が細く加工されているタイプのものを1本しっかり、キワに入れるようにして磨いていただくというだけでいいと思います。

まとめ

歯ブラシは、どういう種類でもいいんですけど、その歯ブラシのどこを使ってどこに当てるのかを意識して磨いていただきたい。それが一つです。

二つ目は、今みなさんがお持ちになっている歯ブラシであればそれで結構ですから、その歯ブラシのコンセプト、これは普通のタイプのかなと思われたら普通のタイプの歯ブラシだということを意識して、キワに当てる、当て方を間違えないようにしていただく。

それでめんどくさいなぁと思われたら、植毛が何千本とあるようなタイプを選んで、そのコンセプトに合わせて使っていただく。それが二つ目ですね。

三つ目は、ベロで歯の表面を触っていただいて、ヌルヌル感が取れているかを確認してみてください。歯ブラシをされたされた後に、ヌルヌル感が取れてる感じを知っていただく。

その三つのポイントがすべて押さえられていれば、ブラッシングは成功だと思っていいと思います。

何かのお役に立てれば幸いでございます。

 

一応これで歯ブラシの仕方についてのお話を終わりにさせていただきます。どうもありがとうございました。